
ワインアドバイザーとして世界各国のワイン産地を歩き回っている経験を
発信している楽園ビジネスディレクターのはぎおです。
今回は一生に一度でいいから飲んでみたい「ロマネコンティ」です。
目次
ロマネコンティとは
初心者でも解りやすく、かつ詳しく、かみ砕いて解説発信してみたいと思います。ビジュアルで見た方が解りやすいと思いますので、
ラベルから見ていきます。
ロマネコンティのラベルの読み方

MONOPOLE
ワインのボトルの肩に、MONOPOLE(モノポール)の文字が見えますね。
モノポールとは、 単独のワイン生産者(ワイン会社含む)により所有管理されている単一の地所にあるブドウ畑(単独所有畑)のことです。
言い換えれば、一人(または1社)の所有者という事になります。
そうです。ロマネコンティはたった1社に独占されているのです。
その社名が、 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ なのです。 😀
「DRC」と略されることがあります。
エチケット(ラベル)を拡大して見てみます。

ラベルの上の文言は
「フランス・コートドール県ヴォーヌロマネ村にある「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社」所有、と記載されています。
ここで知っていただきたい用語が「DOMAINE(ドメーヌ)」です。
DOMAINE(ドメーヌ)とは?
「ドメーヌ」とは、簡単に言うと「自社畑」でワイン造りを行っている生産者です。
ブドウ畑を所有し、ブドウ栽培から、醸造、熟成、瓶詰めまで自分たちの手によって行う生産者を指します。
ボルドーの「シャトー」との違いは?
大体同じ意味ですが、一番違うのが規模です。
ボルドーの場合のシャトーはブドウ畑に大規模なお城のようなワイナリーを所有し、製造量も多いのが特徴です。シャトーマルゴーでさえ、年間35,000本も生産しています。
一方のブルゴーニュにおけるドメーヌは、小規模な生産者が多く、生産量も少ないです。ロマネコンティの生産量は年間たったの6,000本です。
ROMANEE-CONTI・・・商品(畑)名の下に記載されているのが、
APPELLATION ROMANEE-CONTI CONTOROLEE
フランスの原産地呼称委員会が管理する「原産地呼称統制」です。
フランスのAOC法です。
アペラシオン オリジン コントローレ、「AOC」「AC」と略して呼ばれることが多く、AOCボルドーとか、ACメドックとか、
通常は地方名、地域名が付けられます。
ブルゴーニュでは「畑名」まで入ります。ロマネコンティの場合、
「アペラシオン ロマネコンティ コントローレ」
と、なるわけです。
製造数
ラベルから読み取れる製造数=5,489本・・・と、記載されています。
ヴィンテージ
2005年に収穫されたブドウで造られています。
その他、ラベルの下部には、
管理パートナー
管理パートナーのサインが記載されています。
Mise en boutelles au domaine
所有者すなわち、ドメーヌ元詰め と、一番下部に記載されています。
次に製造場所すなわち畑の場所を見てみましょう。
ロマネコンティ含む6つの特級畑

マップでご覧いただきます。
ラベルの読み方で習いました「コートドール県ヴォーヌロマネ村」に、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社があります。地図で一目瞭然ですね。
ヴォーヌロマネ村
ヴォーヌロマネ村の6つのグランクリュ(特級畑)

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社は、
Romanee-conti(ロマネ・コンティ)
La Romanee(ラ・ロマネ)
La Tache(ラ・ターシュ)
Richebourg(リッシュブル)
Romanee-St.Vivant(ロマネサンヴィヴァン)
La Grande Rue(ラ・グランルー)
以上、単独AOCを6つ、DRC社が持っています。
ロマネコンティの価格
世界一高額なワインとして、ワインを知らない方でもその名を知っている伝説的ワイン。
世界中の大富豪やワイン愛好家が欲するワインで、「ロマネ・コンティであること」に価値があり、代えがきかないワインなのです。
100万、200万は当たり前の世界です。
造るワインの全てがグランクリュ
世界で最も敬意を集める生産者として名声を轟かせています。
造るワインはすべてグラン・クリュ(近年ヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュも例外的に数回造っています)。
エシェゾー(4.67ha、年間1340ケース)、グラン・エシェゾー(3.53ha、1000ケース)、ロマネ・サン・ヴィヴァン(5.29ha、1500ケース)、リシュブール(3.51ha、1000ケース)、ラ・ターシェ(6.06ha、1500ケース)、そしてロマネ・コンティ(1.80ha、450ケース)。これに白ワインのモンラッシェ(0.68ha250ケース)が加わる豪華ラインナップです。
ラ・ターシェとロマネ・コンティはこのドメーヌのモノポール(単独所有)畑。
ドメーヌはド・ヴィレーヌ家とルロワ家によって運営されています。
1992年1月1日まで、ルロワ家の代表はマダム・ビーズ・ルロワでした。米英市 場においてはド・ヴィレーヌ家が販売権を有していたにもかかわらず、第三国を経由してルロワ輸出のワインが米国市場に出回り、これが問題となった結果、マ ダムは解任されています。
その後を継いだのはマダムの姉、ポリーヌ・ロックの長男だったのですが、直後に自動車事故で命を落とし、次男のアンリ・フレデリック・ロックが共同経営の一翼を担うことになりました。
一生に一度でもいいので飲んでみたいという気持ちになっていただければ本望です。
ロマネコンティ、DRC社のワインを庶民は買えません!!
個人的にはコチラがオススメ
↓私だったら、同様の味で疑似ロマネを堪能できるコチラをオススメします!↓ 充分ですよ!
「ヴォーヌロマネ」と、「オーパスワン」 です。