楽~に楽しみながら覚えてください。
決して難しいワインではありません。
ただし、当たり前ですが飲まないと味がわからないので覚えません!
スペインワインの8つの産地
① リオハ地方 ② カタルーニャ地方 ③ バスク地方・ナバーラ地方 ④ ガリシア地方・アストゥリアス地方・カンタブリア地方 ⑤ カスティーリャ・イ・レオン地方 ⑥ カスティーリャ=ラ・マンチャ地方 ⑦ アンダルシア地方 ⑧ カナリア諸島・バレアレス諸島 |
「シェリー」は、アンダルシア地方アンダルシア州で生産され、
ポルトガルの「ポートワイン」
「マディラワイン」
とともに、
世界三大酒精強化ワイン
といわれています。
その「シェリー」を皆さんどのくらい知ってますでしょうか?
なかなか日本の食卓へ出現する機会が少ないワインです。
シェリーって何?
シェリー(シェリー酒)はワインです
シェリーとは、主に食前酒や食後酒として飲む「ワイン」です。
カクテルのベースとしても使われます。
一般的に食前酒というと「辛口」ですが、シェリーには、辛口~極甘口まで様々なタイプがあります。
アルコール度数の高い「酒精強化ワイン」と呼ばれているワインです。
もともと現地では「シェリシュ」と呼ばれていたのですが、
英語で「シェリシュ→シェリー」、
スペイン語で「シェリシュ→ヘレス( Xerez)」
フランス語で「シェリシュ→ケレス(Xérès)」
日本では「シェリシュ→シェリー酒」と派生してます。
イギリスで売れたので「シェリー」が一般化されています。
ここでも説明の便宜上「シェリー」で統一することにします。
シェリーの生産地 アンダルシア州
アンダルシア州の8つの県
アンダルシア州には、8つの県(県都)があります。
「アルメリア県(アルメリーア(Almería))」 「カディス県(カディス(Cádiz))」 「コルドバ県(コルドバ (Córdoba))」 「グラナダ県(グラナダ(Granada))」 「ウエルバ県(ウエルバ(Huelva))」 「ハエン県(ハエン(Jaén))」 「マラガ県(マラガ(Málaga))」 「セビリア県(セビリア(Sevilla))」です。 |
アンダルシア州の10の自治体
そして、10の自治体があります。
「セビリア」 「マラガ」 「コルドバ」 「グラナダ」 「ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ」 「アルメリーア」 「ウエルバ」 「マルベージャ」 「カディス」 「ドス・エルマーナス」です。 |
★シェリーは、アンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ
とその周辺の60社以上の製造工場で造られています。
製造方法
フロール(産膜酵母)
酒精強化
ソレラシステム
こうすることで若いシェリーが熟成を経たシェリーと混ざり、独特な風味がついてくるのです。
シェリーのブドウ品種
3種類のブドウで造ることが規定されてます。
パロミノ種(Palomino)
ペドロ・ヒメネス種(Pedro Ximénez)

モスカテル種(Moscatel)
ベネンシアドール
ベネンシアという長い柄杓を使って樽からシェリーをくみ出し、グラスに注ぐこの地方ならではの伝統の技です。
フロールの下からくみ出すために長い柄杓となってます。
シェリーの種類(タイプ)
辛口
フィノ
辛口で軽い口当たりが特徴で、食前酒の定番です。
規定アルコール度数15~18%、熟成期間は3~4年。
例外で5~6年熟成させたものもあります。一般的に黄みがかった麦わら色と表現されます。
オードブルやタパスによく合います。
ぺぺおじさんの愛称で有名な「ティオペペ」が一番ポピュラーですね。
マンサニージャ
フィノでもサンルカール地区で熟成されたものだけをマンサニージャと呼びます。
規定アルコール度数15~19%、3~10年の熟成期間が標準で、フィノより淡い色で軽やかでデリケートなワインです。
タパスやマイルドなチーズによく合います。
アモンティリャード(アモンティジャード)
琥珀色で柔らかな辛口、軽やかな風味があります。
フィノとオロロソの中間で、フィノの熟成タイプです。
規定アルコール度数16~22%、熟成期間が長いほどアルコール度数も高くなります。
コンソメスープなどスープ全般、熟成チーズ、中華系ソースの料理に良く合います。
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オロロソ
辛口で重厚な味わいです。規定アルコール度数17~22%。
フロールなしで酸化熟成しているために、ブランデーみたいな色で、香り豊かで味わいはまろやか、力強さを感じられます。
ジビエ料理などのしっかりした赤身肉、熟成チーズによく合います。
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パロ・コルタド
柔らかな辛口で重厚な味わいです。
規定アルコール度数17~22%。オロロソのコク、アモンティリャードの香りを持つ、個性的なワインです。
極甘口
ペドロヒメネス
ペドロ・ヒメネス種単独で生産されます。
凝縮された甘さと濃い色合いが特徴であり、色合いはブレンドコーヒーやエスプレッソに近いです。
甘みと酸味のバランスが取れてます。
規定アルコール度数は15~22%。
デザート、チョコレートやブルーチーズに合います。
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甘口
辛口と極甘口をブレンドしたものが甘口です。
特にイギリスで人気があり、ブレンドする辛口/極甘口の種類によって、ドライ、ミディアム、ペイル・クリーム、クリームなど、様々なタイプに分けることができます。
デザートに合わせるのが一般的ですが、フォアグラやフルーツ、スパイシーな料理や甘辛ソースにも合います。
ヴィンテージ・シェリー
年代もののシェリーです。
アメリカン・オークで熟成。ドライ・フルーツ、オーク樽を想わせる香り。
複雑だがバランス良く余韻が長い。やわらかくスウィート。
やや冷やして食後向きです。
シェリーって何?
シェリー(シェリー酒)はワインです
世界三大酒精強化ワインのひとつです。
シェリーの生産地はアンダルシア州
シェリーは、アンダルシア州カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラとその周辺の60社以上の製造工場で造られています。
製造方法
フローラ(産膜酵母)
フローラによって独特の香りに仕上げます
酒精強化
ブランデーを加えてタイプ別に仕上げていきます。
ソレラシステム
下の樽から使用し、上から順番に補充していきます。
シェリーのブドウ品種
パロミロ種、ペドロヒメネス種、モスカテル種 の3品種のみ認められています。
ベネンシアドール
ワインを注ぐ伝統の技です。
シェリーの種類(タイプ別)
辛口
フィノ、マンサニージャ(マンサニーリャ)、アモンティリャード(アモンティジャード)、オロロソ、パロ・コルタド
極甘口
ペドロヒメネス、モスカテル
甘口
ヴィンテージシェリー
以上、世界を駆け巡るワインアドバイザー
がお届けしました。
see you!