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サルデーニャ島のワイン
と言ってもピンとくる方は少ないでしょう。
まあ、イタリアワインと言えば、「スーパー・トスカーナ」とか「キャンティクラシコ」とか頭に浮かぶ方も居るでしょうが、
まず、マニアックな産地の場合、全体像と、マップから入っていくことが肝要です。
サルデーニャ島のワインの覚え方
イタリアワインにつきましては、格付けとか奥行きがあって結構難しいので、
別途投稿してますので時間があればご参照ください。→イタリアワインの格付けとオススメ7選!スーパートスカーナとは?
地図で覚えましょう!
特にマニアックなワインは「ビジュアル」で覚えるのが一番面白いし、身に早く付きます。
上の地図を見てください。
そうです。イタリア(イベリア半島)の長靴から蹴飛ばされた「石」なのです。
そして、ビジュアルと言えば、「本」ですね。📖
本で覚えましょう
綺麗な画像を見ながら楽しく覚えるのにオススメなのは、本を眺めながら、その地図に載っているワインを飲むことなのです。
それから紐付けていくのです。
いきなり文字だけで、「カンノナウ」だの、
「ヴェルメンティーノ」が白ワインの品種で味がどうのこうのと読んでも
なんか学校の勉強みたいでつまりません。
オススメのワイン本は、Winartです。
保存版でまだ売ってました。
眺めているだけで幸せな気持ちになれますよ!!
この号の題名が「イタリア、サルデーニャ島 ~ 地中海の風が育む 長寿の国の素朴で甘美な味わい」
サルデーニャの魅力をたっぷり堪能できます。
そうしたら次はワインを手に入れましょう。まずは主要品種のワインを選んでいきます。
ブドウ品種
①ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ

ヴェルメンティーノ – Wikipedia
サルデーニャ島の土着品種の筆頭株です。
「ガッルーラ」というのが、地域の名前です。日本で言えば「山梨県甲州」みたいな。
この辺りは日本と違って、ブドウがやたらあります。日本で言えば山ぶどうみたいなのが凄く繁殖します。
ヴェルメンティーノ(発音が難しいのですが)は、スペインが発祥の地であり、
その後ティレニア海の地中海沿岸地域に広く普及したという説がもっとも有力です。
ヴェルメンティーノ
この日本人になじみにくい「音」ですが、ヴェ・・・・・ヴェルメンティーノというブドウ栽培が出来る地域・・・
フランス、リグーリア州、コルシカ島、トスカーナ州)では現在も広くヴェルメンティーノが栽培されているのです。
特に同じイタリアのコルシカ島では主要品種になってます。
画像を見てお分かりの通り、白ブドウ品種です。
②カンノナウ
こちらも「サルデーニャ」を代表する品種で、起源はスペインと言われています。
カンノナウ・・・聞き慣れないブドウ品種です。
土着品種なのでその土地の呼び名なんです。日本でも東北と九州で同じものが違う呼び名があるのと同じなんです。
同じ品種でも、ところ変われば名前も変わる!!
フランスのグルナッシュ、アリカンテ、スペインのガルナッチャ、イタリアのトカイ・ロッソと同一品種なんです。
こんな例はオールワールドでワインを語る中でたくさん例があります。
だからワインは奥深いんです。
「カンノナウ」というブドウは、凝縮したルビーレッドで、森の熟したフルーツの香りにかすかに漂うトースト香。
タンニンも効いたバランスのとれたドライな赤ワインになります。
それではこの2つの品種を用いた、代表的なおすすめワインをご紹介します。
ココが肝心です。
前述した通り、まずはビジュアルで覚えることが肝心です。
したがって、そのワインの環境、ワイナリーや、醸造設備などできるだけ画像を多くちりばめます。
そして、実際にそのワインのボトルを手に入れて、味をみることです。
記述文字を見るよりも何倍も解りますし、覚えると思います。
そうしないと覚えません。そうすると人生楽しく、幅が広がります。
①ヴェルメンティーノのワイン
ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ[2017]ピエロ・マンチーニ
ワインの名前の前半部分が、ブドウの品種名です。「2016」が収穫年度。
生産者の名前が「ピエロ・マンチーニ( Piero Mancini)」さんです。
サルデーニャ島、ガッルーラ地域の畑のおよそ90%を所有している方で、洗練された酸とキリッとしたミネラルが特徴的なワインを造りだす生産者です。
爽やか風味は、
日本の魚介類にもピッタリなワインです!
サルデーニャ、のみならず、イタリア全土で愛されるワインがこのワインで、
1965年に設立されたこのワイナリーをピエロ・マンチーニ氏がスタートさせました。
マンチーニ氏は、もとは歯科医でしたが、以前から抱いていたブドウ作りへの興味が高じて、畑を購入。
当初、ブドウは地元の組合に販売していましたが、1979年に息子のアレッサンドロ氏がピアチェンツァの農業大学を卒業すると同時に、
自身のカンティーナを造ることを決心。
そして1989年に初めて自社瓶詰を行い、1990年から販売も開始しました。
サルデーニャ島、ガッルーラ地域の畑の画像ですよ!
ワイナリーも素晴らしくキレイです!
②カンノナウのワイン
カンノナウ ディ サルデーニャ リゼルヴァ 2014 セッラ&モスカ
750ml [赤]Cannonau Di Sardegna Riserva Sella&Mosca
長期大樽熟成による熟成感とチャーミングな果実のバランスが見事!脅威的コスパを誇るリゼルヴァ
サルデーニャ島を代表する赤ワイン用ブドウ品種「カンノナウ」。フランスでは「グルナッシュ」、スペインでは「アリカンテ」と呼ばれる品種
ですが、海に囲まれたこの地のテロワールを受けて独自の素晴らしい個性を放っています。
セッラ&モスカは「サルデーニャワインに新しい可能性を開いた」ワイナリーとして、国際的評価も高く、
サルデーニャにおけるリーディングワイナリーとして常に前進を続けています。
セッラ&モスカ社ルカマウリーニ氏とジョヴァンニピンナ氏輸出で人気を誇るリゼルヴァ
2017年7月、セッラ&モスカ社のエノロゴであるジョヴァンニ ピンナ氏、輸出部長のルカマウリーニ氏と試飲しました。
「輸出ではこのリゼルヴァが特に人気があります。アメリカでは37州で販売されていて、安定した人気を誇っています。
リゼルヴァは最低2年間の熟成が必要となります。自社畑を持つアルゲーロ地区の南東部の海風が通り抜ける場所に位置しています。」と話してくれました。
濃厚でありながらも粗さやブレは無く、しなやかな飲み口で素晴らしい完成度
この価格の赤ワインとしては極めて優れた個性を放っています。
伝統的な4500~5000リットルのスロヴェニア産の大樽で熟成させたリゼルヴァは非常に濃いルビー色をしています。
熟したブラックベリーやスパイスの豊かな香りが立ち上ります。ミディアムボディの心地よい果実感が口中に広がると樽由来の芳醇なフレーバー
とリゼルヴァの深く長い余韻が口中に広がります。濃厚でありながらも粗さやブレは無く、しなやかな飲み口で素晴らしい完成度を誇っています。
中盤から力強いブドウの風味と樽の要素が合わさり、この価格帯では群を抜く出来映えです。
驚異的なコストパフォーマンスの良さ
驚異的なコストパフォーマンスの良さはイタリア屈指と言えるセッラ&モスカ社のカンノナウリゼルヴァ。
充実した味わいがありながら、決して重すぎず、豊かな風味が楽しめます。イタリア料理は勿論、ステーキや焼肉とも抜群の相性です。
また中華料理等濃厚な味わいとも好相性です。お食事と美味しく楽しめる旨安赤ワインで迷ったら是非お試し頂きたいワインです。
生産者情報 セッラ&モスカ Sella&Mosca
ブドウ畑1899年、当時の有名な政治家、クィンティーノ氏の甥エルミニオ セッラ氏とエドガルド モスカ氏がアルゲーロの自然と大地に魅せられて、
領主のヴィッラマリーナ家から土地を購入したのがセッラ&モスカ社の始まりです。
所有総面積は650ヘクタールで、そのうちブドウ畑は500ヘクタールにも及びます。これは自社畑としてはヨーロッパでも最大級の広さを誇ります。
セッラ&モスカ社は、ブドウ畑の新しい管理方法と新しいワインを造るための技術の開発に力を注ぎ、その独創的な技術やノウハウによって
サルデーニャ島全体のブドウ栽培とワイン醸造の発展に多大なる影響を与えました。
また現在の醸造責任者、マリオ コンソルテ氏のもと、重い赤ワインが中心だったサルデーニャワインにさわやかなテイストを加え、
消費者のニーズにも応えたワイン造りを行っています。
以上、代表する2品種のワインでした。
まとめに
これら2つのワインメーカーによる産地のPRです。
ブドウの栽培面積は、およそ2万ヘクタール。そのうちの約30%を赤のカンノナウ、そして、白では、ヴェルメンティーノが12%を占める。
ヴェルメンティーノはサルデーニャのすべての地域、そしてイタリア本土でも栽培されているが、
DOCG Vermentino di Gallura ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラを名乗れるのは、サルデーニャ島北東部、ガッルーラ地方の23のコムーネ
で栽培されたブドウのみから作られたワイン。ガッルーラ地方の特色は、その花崗岩質の土壌にある。圧倒されるような形状の花崗岩の岩々に囲まれ、
花崗岩質の土壌と海風が、ワインに特別なミネラルとフレッシュさを与える。さらに、時には、非常に荒々しいマエストラーレとよばれる北西風が、
ブドウ畑を病気から守る。ビオの認定を受けていない生産者であっても、できる限り農薬に頼らずにブドウを栽培する生産者は多い。同じ品種であっても、
土地ごとに味わいは異なり、また、収穫時期、醸造方法によっても個性的なワインが造られる。あっと驚くようなすばらしいワインに出会うと、どのような場所で、
どのような考えを持つ生産者が作っているのか、知りたいと思う。
花崗岩の山を背景とする、なだらかな丘陵地帯に広がるブドウ畑は、
やはりガッルーラ地方だけのもの。
小さなワイナリーでは、生産者や醸造家から、直接話を聞きながらのワインのテイスティングも可能であり、興味深い体験となること間違いない。
3千年前のものと推定されるブドウの種、1万5千個が、サルデーニャ島西部で発見されたことにより、
サルデーニャは、地中海で最も古いブドウ栽培の歴史を持っているとの研究もされているくらいだ。
by ピエロ・マンチーニ & セッラ&モスカ社